対話型「工程」鑑賞とは?

芸術をヒントに生まれた新しい視点

中央工機には、たくさんの方が工場見学に来てくださいます。

ただ単に工場の様子を見ていただくのではなく、中央工機では “対話型「工程」鑑賞”を実施しています。

さて、“対話型「工程」鑑賞”とは?

もともと「対話型鑑賞」とは、美術作品や音楽などの芸術を複数人で鑑賞し、感じたことや考えたことを語り合う手法です。

作品を見て感じたことを言葉にして他の人と意見交換をすることにより、自分とは違う「ものの見方」を知ることができたり、

対話して共有することで「新しいものの見方」が見つかったりします。

ひとりでは見つけられなかったことが見つかり深まる、という点がポイントです。

この「対話型鑑賞」の考え方をものづくりの現場に応用したのが、

 “対話型「工程」鑑賞” です

中央工機の“対話型「工程」鑑賞”

作業「工程」を複数人で見学しながら、感じたことを対話して共有し深めます。

その「工程」にある良い点「いいね」を見つけてください。

感じたことや、考えたことを語り合い共有します。

ほかの方の発見を聞くことで、自分ひとりでは見つけられなかった「気づき」があるかもしれません。

対話することで「ものの捉え方」が変わるかもしれません。

■ 対話型「工程」鑑賞 の流れ

・工程の概要説明 (30秒)

・「工程」をいろんな方向からじっくり見る(1-2分)

・「感じたこと」を話してください(1分×4)

 ーどんな「いいね」を感じましたか?(ガイドからの問いかけ)

 ーそれはどこからそう思いましたか?(ガイドからの問いかけ)

 他の人の「意見」をじっくり聞いてみましょう。

・「意見」を聞いて「感じた」こと、新たに「見つけたこと」について自由に対話してください(4分)

 ーもっとほかに「発見」や「いいね」はありませんか?(ガイドからの問いかけ)

・参加者全員で、この「工程」の「いいね」を感じてください(1分)

 ーこの工程全体の「いいね」ってなんでしょうか?(ガイドからの問いかけ) 


芸術においての「対話型鑑賞」をヒントにした、“対話型「工程」鑑賞”を用いることで、たくさんの気づきがあるのではないでしょうか。

鑑賞とは、芸術作品を見て、その美しさや価値を味わい、楽しむこと。さらに、視覚や聴覚の体験にとどまらず、感情や思考を伴う深い体験です。

この視点で、工場の「工程」を見てみると、

「工程」のなかに、「知恵と工夫」や「動きの美しさ」などの価値に気がつきませんか。

その美しさ、価値を「いいね」と感じる心が「よいものづくりを目指す思い」「雰囲気づくり」につながると考えています。

組立「工程」を、いろんな方向から「鑑賞」していただきます。

「知恵と工夫」、「よいものをつくる熱意」を感じてください!


ぜひ、中央工機に見学に来られる際には、“対話型「工程」鑑賞”をしてみてください。

一人では見つけられない「いいね」を発見できるかもしれません。

感じた「いいね」を持って帰っていただければ幸いです。